
zero vol.1終了
第一回目のイベントzero終了しました
皆さんお忙しい中、足を運んでいただき
ありがとうございました
ファイヤーマンのおっちゃんや
Taka4夫妻の素敵なサプライズも感動ものでした
ほんといい仲間がいて幸せです
パフォーマンスはダンサーの東海林靖志と画家の富樫幹と
般若心境の色即是空空即是色をテーマに作品を作っていったわけですが
まず、仏教の空について色んなイメージを話し合った中でしっくりきたのは
今、栗木くんという方がエベレストの頂上を目指して無酸素で登ってるんだけど
その標高での無酸素の世界は息が上がると肺が凍ると言われていて
空気が薄くなっていく中で一歩踏み出す度に
息が上がらないように10回くらい息を整えてからまた一歩と進んでいくそうです
その時の登って行く心境を想像してみると
一歩進む度に呼吸にのみ意識が集中していき
雑念というものなどは捨てるのではなく自然と削られる
その持続の先、頂上に着いた時
そこで見る朝日を受け取めている心身は
まさしく空に至ると考えた
舞踊でいえば
考えて何度も何度も練習してきたことが体の隅々まで行き渡り
何も考えていない状態でも体が瞬発的に反応する
その瞬発という僅かな瞬間的状態を持続させようとするという意識
この意識は靖志のどの作品を見ても僕は感じていた
だからテーマについて話し合い
リハーサルを繰り返した前日から
本番当日は何も語らず何も考えないことに集中していた
絵画でいえば
絵には空は存在しない
色を入れた時点で色即是空の色である
目に見えない音と靖志の心境を形にしていく
幹は記憶で描くというタイプではなく
常に変化しているものを瞬間的に線で捉えるセンスが実にシンプルで
色のバランスも面白い
靖志もいるし視覚の情報が多い分、音はミニマルを追求した
幹とも話し合い、リハーサルを重ねた上で
本番当日は何も語らず何も考えないことに集中していた
音は
人がそこに居ようと居まいと変わらずに大きく変化していく風景の色を表現し
空をイメージした靖志の心境をパーカッションで打ちまくった
実はリハの段階からこの作品の再公演を考えてしまうほど
イマジネーションが高まっていた
またどこかで企画したいと思います
国松希根太くんの考えも分かりやすかったな
雲の形のいいと思う瞬間があっても少し目を離すとすでに形は変化している
同じ姿をとどめることはない
それが色即是空空即是色のイメージだと
今回の出演者に詩人、俳句、MCなど言葉の専門家はいなかったけど
自分のやっていることを言葉にするということは
やっていった方がいいと思うし
自分も心がけています
仏教×Artではなく仏教×現代美術としたのも
Artというデザイン性ではなく
美術という哲学の表現を広げていきたいと思ったからです
イベント全体については企画に携わっていて
色んなことが見えました。
今回は仏教×現代美術というくくりでいうと
仏教の要素、つまり優巖さんとの対話の時間が少なかったですね
パフォーマンスの時間を取り過ぎました
次回はタイムテーブルと内容をもっと見直します
それから環境演出について
最後の優巖さんの挨拶まででイベントは終わりでしたが
その後のバッキーさんの爆音DJはNGでしたね
イベント終了後も残ってくれている方々がいたので
もっとその人のことを考えて話しやすい空間を作るべきでした
次回はパフォーマーではなく環境作りでサポートすることにしました
企画というポジションの専門で森嶋拓氏にやってもらいます
それから広告について
小島さんのフライヤーはすごくいい出来でしたが
枚数が少なかったです
それから見出しの要素が足りませんでした
それから照明の専門家も足りませんでした
次回はそこも入れたいと思いました
この点をクリアするとzeroはもっといいイベントになるでしょう
2回目は12月11日です