影
製作を休むと同時に機材、照明、すべての家電を消灯する日
そんな日をつくろうと思って火を灯した
窓の外ではポプラの木を激しく揺らし
慌ただしい風が吹いているが
聴覚のピントをわずかなざわめきに
当てなければ聞こえない程度のすきま風
だが、火の影が全体を漂うように
ざわめきを壁に移しているようだった
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