対人地雷除去機の製作
















対人地雷は、世界各地に紛争が起きるたびに大量に埋設されてきました。その多くは紛争が終わったあとも半永久的に爆発力を保ち、一般市民や野原で遊ぶ子どもたちなど年間約2万人の被害者を生み出しています。
手作業で対人地雷を探知し、細心の注意を払って取り除くのは、途方もない時間を必要とすると同時に危険きわまりない作業であり遅々として進んでいないのが実情です。
人々の安全を脅かすと同時に、これらの地域の開発を妨げる大きな要因にもなっています

コマツとNPO法人「日本地雷処理を支援する会(JMAS)」は対人地雷の被害で苦しむ地域における地雷処理作業ならびに復興までのコミュニティ開発事業を、協力して実施していくことを決定し、日本政府の支援も受け対人地雷除去機の開発をスタート

JMASは、自衛隊OBを主体とした技術と実績を備えたNPO法人で
2002年より、地雷処理、不発弾処理をはじめ、井戸掘りや各種啓蒙活動を行っておりカンボジア、ラオス、アフガニスタン各政府機関と協同して技術・人材を援助するなど、精力的な活動を行ってきました。

コマツは2003年12月に試作機が完成し、2004年、アフガニスタンでの徹底的な性能検証を経て、
2007年8月に日本のODA拠出に基づいて1号機をアフガニスタンの現地NGOに引き渡し、9月から実用に役立てられています

2007年9月頃からコマツの下請け会社であり、私が所属する某会社も対人地雷除去機の製作チームに加わり現在も製作中
先月頃、10台の注文追加があったことから、カンボジアの地雷処理作業に活躍していることが伺える。嬉しいー!

実質、1時間あたり平均500㎡の処理能力を発揮しています。
ブルドーザーをベースにしているため、地雷処理後は車両前方のアタッチメントを付け替え、整地作業、道路工事などにも使用することができます。こういう活用術がコマツはすごいねー

私は製作していますが実際どのくらいの作業効果があるのかとか
どう使われているか、ということは知らなくて調べてみたところでのこの情報に辿り着きました。
この危険地域に許可なく入ることは無理だと思いますがこの目で確かめてみたいという気持ちのウズウズが始まってきております

それから会社内でこのプロジェクトチームを組んで作業しているのですが 私のチームは師が3人、後輩1人の5人構成で私以外は耳が聞こえないため 教わるのも頼むのも身体表現でのやりとり。
車体は現地での試作によりモデルがどんどん変更されるため
図面屋さんが追いつかず現在は師の身体表現に私の図面がある状態
しかしやりにくいと思ったことはなく、仕事も身体表現もとても勉強になってます

今日は天気がいい
長くなったけどカフェタイム終了